逆子治療と鍼灸(1)

妊娠30週に入ったNさんがニコニコしながら来室されました。

「何かいいことあったの?」
「午前中の検診で、逆子(さかご)だって言われたの。」

「エッ、逆子?」
「それ聞いて、思わず吹き出しちゃったもんだから不思議そうな顔をされたわ。」

あっけらかんと笑っています。

(そりゃそうだ、ふつうはショックを受けたり落ち込んだりするよなぁ…。)

「わたし、一度受けてみたかったの。例の逆子の治療。」
(あぁ、そうか!なるほどそういう訳だったのかぁ…。)

実は9月に逆子治療の講演会(主催:安産灸ネットワーク。実技指導もあり)が東京で開催され、参加して来たのです。
帰ってから治療中に冗談交じりで、「逆子治療の講習に参加してやりかたバッチリ習って来たから、Nさん、もし逆子になっても大丈夫、安心だよ~!」
その時のやりとりが走馬灯のように……。(笑)

Nさんはその時の会話が印象的だったようで、(逆子治療を一度体験してみたいなぁ。)と、思っていたのだそうです。
それが思いがけず現実となってしまったので、つい医師の前で笑ってしまった、というのが真相だったのです。

逆子を告げられ嬉しそうにする患者さんなんて、先生も驚いたでしょうね。(笑)
かくして数日前、第1回目の逆子治療をしました。

今回は以前からやっていた自分なりのやり方ではなく、安産灸ネットワークの手法をそっくりそのまま使ってやってみようと思います。
はたしてうまく行くのか、はたまた試練の道が待っているのか…。
「逆子治療ならまかせてちょうだい!」と、言い切ってしまった以上、なんとしても治ってもらわなければメンツが立たない!(笑)

書きながらもだんだんプレッシャーがかかってきました~。
でも、うれしいプレッシャー!

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